ども!
まるこです。
普段オーディオ関連のレビュー記事を読んでいて、「この人色々言ってるけど普段は何使ってるんだろう?」と気になった事ってありませんか?
今回はこのブログの筆者である僕の2020年12月現在のオーディオ環境をご紹介します。
大したものは無いかもしれませんが、どれも吟味を重ねて選んだお気に入りです。
ポータブル環境
DAP:iBasso Audio / DX200 + AMP3
DX200は2016年に中華メーカー『iBasso Audio』から発売され、ES9028PROというDACチップをデュアルで搭載しているスペックモンスター的DAP。
ES9028PROは従来は家庭用の据え置きDACなどに使用されていた物で、電源の問題などでDAPに搭載するのは難しいと言われていましたが、それを実現した上に音質もかなり良く、同じくハイスペック路線の『Astell&Kern』のハイエンド機と比べて価格が安い事でマニアの間では注目されていました。
肝心の音は、圧倒的解像度と分解能で楽曲の粗まで見えてくる程の原音再生能力を持っています。わずかに寒色系な味付けに高音寄りのフラットな帯域バランスで、低音のタイトさには目を見張るものがあるかと。
さすがに4年前の製品なので、iBassoからも新製品が出ているし、他社製品と比べても見劣りする部分もありますが、個人的にはまだまだ現役で使っていける性能なので乗り換える予定はしばらくなさそう。
ただ、音に関しては筆者の好みドンピシャなので手放しで褒めちぎれるのですが、使い勝手の部分は色々難があるとは思いますね。
まず、バッテリー持ちが最悪です。購入して間もない頃でもバランスで再生すると2-3時間程度しか持たず、片道約1時間の通勤の往復でほぼ空っぽになるので、一度でも充電し忘れると次の日の帰りは使用できないなんてことが頻発しました。使うにつれて1日1回の充電は習慣化したので、段々と気にならなくはなりましたが…
お次に、動作がモッサリです。メモリが2GBしかないので、Androidはもちろん、独自OSのMangoもスライド操作などが思うようにできない事があります。これも慣れでどうにかなる部分ではありますが、新しく買おうと思う人が手を止めて冷静になるには十分な要素だと言えます。
中華DAPにはつきものですが、発熱も半端ないです。筆者は基本的に夏はシャツの胸ポケット、冬はジャケットやコートの内ポケットに入れて持ち運びますが、DX200のある部分だけアッツアツです。アツアツのDAPがホッカイロだと揶揄されることがありますが、文字通りホッカイロレベルに熱いので夏場はしんどいです。
デメリットはたくさんあります。
が、それを補って余りある音質の良さがDX200にはあると筆者は考えています。
バッテリーを交換しつつ、動かなくなるまでは使い倒してやろうと思います。
ちなみに、今だと廉価モデルのDX160という物も出ており、安価かつ高スペックでよく売れている人気の製品なので、もし気になれば是非。
イヤホン:Unique Melody / Maverick Ⅱ Re;
メインのイヤホンはUnique MelodyのMaverick Ⅱ Re;で、Luminox AudioのLNA Reflectionという6芯の銀メッキの2.5mmバランスケーブルにリケーブルしています。イヤーピースはJVC Spiral Dot++を使用。
イヤホン選びは、その人の好きな音楽ジャンルや帯域バランスによって大きく左右されるもので、筆者は女性シンガー『Aimer』さんを敬愛しているので、彼女の楽曲を最も自分好みに聴かせてくれるイヤホンは何か、という観点で価格度外視で吟味した結果、このイヤホンにたどり着きました。
ちなみにこのイヤホン、500台の限定生産モデルなので残念ながら新品はもう手に入りません。欲しい方はeイヤホンの中古リストに出ることがあるので、チェックしてみてください。
特徴は超絶クリアなボーカルが耳のすぐ近くで聴こえてくる点ですが、それでありながら音場は広く分解能に優れており、ボーカルとバックのサウンドがしっかりと距離を保って存在しているので、音数の多い楽曲でも余裕を持っていて全く破綻する余地がないのが最高です。
帯域バランスは中音≧高音>低音と、明確に低音の量感が少ないのですが、スッキリサウンドが大好物な筆者としては全く問題なし。むしろ、控えめでありつつもしっかり存在しているタイトな低音という印象で、ボワつきの心配が一切無いのでプラスです。
ただ、そういう意味では、重低音が大好きな人には絶対に合わないと言えます。
落ち着いた深い青というシンプルなデザインも気に入っています。
TWSイヤホン:SONY / WF-1000XM3
筆者一押しの完全ワイヤレスイヤホンはSONYのWF-1000XM3です。
Apple Airpods Pro、SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2と所有経験がありますが、残ったのはコイツ。理由は単純で、使い勝手が良くて音質が好みだったからです。
Airpodsは聴けたもんじゃないとまでは言いませんが、あれは音質を求めるというよりかはiPhoneと組み合わせて使うガジェットとして優秀という域を出ませんでした。
MOMENTUMは低音が好きじゃなかったです。好きな人に怒られそうですが野暮ったいボヤついた音に感じたというのと、さすがにノイキャンが弱かった。
BOSE QuickComfort Earbudsは試聴のみした事がありますが、音はWF-1000XM3とそうレベルの違い(帯域バランスに違いはあります)はないと思いましたが、筆者にはノイキャンが強すぎて耳詰まりの感覚がひどかったです。
有線イヤホンの頃はSONYの音はどちらかと言えば嫌いだったのですが、WF-1000XM3は本当に良くできていると思いますし、今だと価格も下がってきているのでマジで買いだと思いますよ。
▼以下の記事で詳細にレビューしているので、良ければ読んでみてください!
デスクトップ環境
DAC内臓アンプ:FOSTEX / HPA4BL
ヘッドフォンアンプとしてはそこそこ定番だと思っていますが、 FOSTEXのHPA4BLをここ2年程使用しています。DACとアンプを別で揃えるのもマニア的で良いんですが、値段と音の違いを天秤にかけた上で今はDAC内臓型のアンプを使ってます。
もちろん、憧れはあるので将来的に金銭面の余裕ができてきたら試してみたいとは思いますが。
PC(foobar/WASAPI出力)→HPA4BL→T5p 2nd(アンバランス)という構成で使用しています。また、内部のオペアンプはTHS4631に換装しています。換装後、発振・発熱は起こらず。
オペアンプを換装した影響は大きく、全域に渡って高解像で特に中~高音域のディティールの表現が素晴らしいです。イヤホンの件でも書いたように筆者は高解像スッキリサウンドが大好物、こいつも例に漏れず僕の理想に近い音を出してくれます。
バランス接続について、以前SENNHEISERのHD800Sを所有していた時は使っていましたが、本機のバランス出力はGND分離、いわゆる疑似バランスということもあってか、僕には音の違いが分からなかったので無理して使わなくて良いという結論です。
価格もヘッドフォンアンプ全体で考えるとリーズナブルなので、PCオンボのサウンドカードを卒業して初めてのヘッドフォンアンプを、という方にオススメな1台となっています。
ヘッドフォン:beyerdynamic / T5p 2nd Generation
ドイツの老舗オーディオメーカー、beyerdynamicのT5p 2ndを使っています。
コイツはまじで最高です。何度も繰り返しますが、高解像スッキリサウンドが大好きな筆者、一聴してこのヘッドフォンの虜になったのを今でも覚えています。
詳しい話は省きますが、テスラドライバーの恩恵を最大限に受けた抜群に鮮明な音が波のように押し寄せてきます。帯域バランスは高音≧中音>低音で、ストリングスの美しい響きやボーカルの息遣いを生々しく感じる事ができるほど表現の懐が深いです。
初代T5pは低音の量感がかなり少なくて、さすがの筆者もスカスカと言わざるを得ないレベルだったのですが、T5p 2ndは低音の量感をカバーしつつも今までの中高音の良さはそのまま生かすといった調整がかなり上手くできています。
また、ドライバーが耳に対して斜め前方に配置されている為、全体的なサウンドはやや前方に定位します。このバランスが程よく、臨場感のあるサウンドを楽しめるようになっており、リスニングヘッドフォンとして完成された一台だと思います。
前述したようにT5p 2ndの倍近くの価格のHD800Sも同時に所有したことがありますが、明らかにT5p 2ndの方が使用率が高く、音の傾向が若干似た部分もあったため、HD800Sは手放したという経緯があります。
ちなみに、音抜けの良さや分離感の高さはHD800Sの方が明らかに優れており、オーケストラを聴いた時の感動はひとしおでした。目を閉じて楽曲を聴いていると楽器ごとの居場所が分かるくらいに定位がしっかりしており、こちらも金銭面が潤ったら買い戻したい一本です。
おわりに
以上、2020年12月現在、レビューブログの筆者が日ごろ使っているメインのオーディオ機器でした。
どれも吟味を重ねて選び抜いたデバイス達なので基本絶賛していますが、異なった意見もあるかとは思います。どこまで行ってもオーディオは好みの世界ですから、お互いが満足できる機器をこれからも探していきましょう!
ではでは!
▼筆者オススメのイヤーピースはこちら
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