ども!
まるこです。
今回はagより発売されました『TWS05K』をレビューしていきます。
前情報では音質に振り切ったイメージのある完全ワイヤレスイヤホンでしたが、その音質やいかに。実機を使って音質や通話品質まで確認していきます。
ag TWS05K / 概要と仕様
agは日本の有名ハイエンドオーディオブランドfinalの傘下として2019年に発足したブランドで、完全ワイヤレスイヤホンのみを開発・販売しています。
2020年12月4日に発売されたTWS05Kはマニアのサブ機としてふさわしい音質を体現しているとのことで、8.8mmのダイナミックドライバーを2基搭載しており、タイトな低音と歪みを抑えたクリアな中高音を実現したとしています。これはagとしては初の試みであり、ドライバーを複数搭載するモデルは完全ワイヤレスイヤホン業界としても稀な存在です。
また、数量限定販売となっており、恐らく発売から時間が経過すると新品を手に入れる事ができなくなると思われる為、購入するかどうかの判断は迷うところです。
スペック
TWS05K | |
Bluetoothバージョン | Bluetoorh 5.0 |
対応オーディオコーデック | SBC , AAC |
ドライバー | 8.8mm ダイナミック型ドライバ 2基 |
再生時間 | 4.5時間(本体のみ) 22.5時間(充電ケース込み) |
接続方式 | リレー方式 |
充電端子 | TYPE C |
防水性能 | IPX4 |
操作系統 | 物理ボタン |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み機能 | × |
価格 | 15,800円(2020/12/5 Amazon調べ) |
- 日本の有名ブランドfinal監修の高水準な音質
- 8.8mmダイナミックドライバーを2基タンデム配置
- クリアなボーカルとタイトなベースラインを両立したサウンド
- final TYPE Eイヤーピースが5サイズ付属
▼同じくag製の安価なイヤホンはこちら
TWS05K / 採点
TWS05K / 一番の強みは高音質さ
TWS05Kの音質の良し悪しを語ります。
低音のクリアさが最高水準
音質が売りのTWS05Kの最も優れている点は低音のクリアさとタイトさです。
沢山の楽曲を聴き比べてみましたが、あらゆるジャンルにおいてベースラインをしっかりと追っていける低音の表現とレベルの高さに驚かされました。
また、生楽器を用いてレコーディングされている音源ではバスドラムの生々しいキック感が再現できており、完全ワイヤレスイヤホンとしては稀有な存在だと感じます。
個人的に完全ワイヤレスイヤホンの低音再生には常に課題があると感じていて、それをクリアしてくるイヤホンは現状自分の知っている範囲では存在しないのですが、この課題クリアの一番近くにいるのがTWS05Kだと感じます。
同じく音質の良さに定評のあるSENNHEISER MOMENTUM True Wireless 2や、SONY WF-1000XM3と比較しても低音の質に関してだけ言えばTWS05Kが上です。
15,000円にしてこれを実現できるのは、音質を監修しているfinalの有線イヤホン・ヘッドホンで培ったノウハウと技術力の裏付けがあってのことなのでしょう。
ボーカルの表現が秀逸
メーカーの売り文句通り、ボーカルのクリアさが秀逸で、生々しさを感じると共にフレーズの歌い終わりの残響感などがしっかりと表現されており、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほどです。
なお、中音域の質の高さは間違いないものの量感が控えめであり、全体的な音場が狭い為、音数の多いゴチャゴチャした音源との相性はあまり良くなく、せっかくのボーカルが埋まりがちな印象を受けました。
逆に言えば、音数の少な目なボーカルメインの楽曲との相性は抜群だと思います。
YOASOBIやAimerなどが良い例で、楽曲の良さをしっかり活かした上でTWS05Kらしさを感じる気持ちの良いサウンドを鳴らしてくれます。
全体の音質
音域それぞれの量感は低音>高音≧中音で、完全ワイヤレスイヤホンとしてはすべての音域が高音質で解像度が高めです。
上で述べたように、低音の質とボーカル表現はトップクラスと言って良いでしょう。
低音の量感は多いものの、ボーカルをマスクしていまうことは少ないです。というのは、低音の量感が結構シビアなので、そもそもの音源の質が良くなかったりすると楽曲によってはボーカルが埋もれてしまう事があるからです。
反面、ボーカルの件でも少し触れましたが音場は狭い方で、ボーカルが近くで聴こえることと引き換えに、音数の多い楽曲は人によってはゴチャゴチャして聞こえるかもしれません。こういった音場や分離感はやはり有線イヤホンのレベルまで到達するにはまだ時間がかかりそうです。
これらを踏まえると、音源の良し悪しをハッキリ再生するイヤホンであるという側面が見えてきますが、ある種有線のハイエンドイヤホンと似通っているとも感じます。
TWS05K / 利便性について
TWS05Kの使い勝手の良し悪しを語ります。
マイク、通話品質のチェック
▼PC-スマホ間でDiscordにて通話。
スマホとTWS05Kを接続し、TWS05Kを両耳に着けた状態で話した声を通話を通してPCで録音しています。
音がかなり籠っているのと、ノイズもそこそこ乗っていますね…
通話はギリギリできるかどうかくらいのレベルで、お世辞にもマイク音質が良いとは言えません。
TWS03Rの方がマイク音質は間違いなく良いです。
装着感良し
角張った印象を受ける見た目に反して、装着感は良い方です。
なお、TWS03Rと同様に装着には若干のコツが要りますので写真で解説します。
恐らくagのイヤホンはどれもこの着け方をすると良いと思います。
▼イヤホンを縦にした状態で耳に挿入します。
▼外側の「ag」の文字が読めるように、本体を地面と平行になるように回します。
失くしたら片方だけでも新品が買える
公式のサポートのおかげで片側だけの購入が可能という点はかなり安心感があります。
紛失というのは、完全ワイヤレスイヤホンの性質上どうしても解決できない問題ですが、万が一片側だけなくしてしまっても、公式ページから片側だけの購入が可能です。
今までは片側を失くしたら新しい物をもう一つ買うか、メルカリなどで中古の片側を探すか、くらいの選択肢しかありませんでしたが、公式から新品が購入できるのは安心できますよね。
ただし、TWS05Kは数量限定販売である為いつまで販売してくれるかについては注意が必要です。
マット仕上げが有難い
これはagのイヤホンに共通することですが、筐体や充電ケースの表面がマットな仕上げになっていることにより、指紋が全く着かないだけでなく滑りづらくなっている為使いやすいです。
防水性能 IPX4
TWS03Rと違う点として、防水性能があります。
IPX4なので生活防水程度のレベルではありますが、有る無しでは個人的に安心感が段違いなので嬉しいポイントです。
final TYPE E イヤーピース
有線イヤホンでも定番のfinal TYPE Eイヤーピース(ワイヤレス用)が付属します。
final TYPE Eイヤーピースを使う事によって音の輪郭がハッキリし、低音の出音をタイトにしてくれる効果があると言われています。
イヤホンを使用する上で耳に合ったイヤーピースを使うのは有線・無線問わず重要ということは多少イヤホンに拘りのある人なら皆口を揃えて言うことで、質の高いイヤーピースを使うことでフィットしやすいというのもまた事実です。
外音コントロール機能は非対応
アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能には対応していませんので、どうしても欲しいという方にとっては選択肢にならないでしょう。
開封・同梱品確認
▼シンプルな外箱です。
▼同梱品一覧です。
●充電ケース
●本体
●final TYPE Eイヤーピース
●充電用ケーブル(USE A – USB TYPE C)
●説明書
▼充電ケースです。マット仕上げにより指紋が付きません。コンパクトなサイズ
▼背面に充電端子(USB TYPE C)があり、充電中は横のランプが点灯します。
▼相変わらずバッテリー残量のインジケーターは設置しない謎のこだわり。agさん、有ったほうが良いですよ。
▼イヤホン本体。最近は大きめのイヤホンも多い中、そこそこコンパクトに収まっています。
側面での操作はこの物理ボタンで行います。ボタンは大きくて軽めなので、押しやすいです。
▼内側にLRの表記が刻印されています。ノズルの根本は太め。8.8mmと比較的に大きなダイナミックドライバを2基搭載しているので多少ゴツいのには目を瞑ります。
▼ケースでの充電中はここのランプが点灯します。
▼カラーバリエーションは黒の1色です。
まとめ
- 手持ちのイヤホンからのステップアップや、サブ機として選択肢に
- トップクラスの低音、クリアなボーカル
- 聴く楽曲によって得手不得手が分かれやすい印象
- マイク音質は悪い
できるだけ安く、でも音にはとことんこだわりたい!という方にオススメのイヤホンです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
少しでもあなたのイヤホン選びの手助けになれたならば幸いです。
ではでは!
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