ども!
まるこです。
今日は2日間お世話になった宿を出て旅の再スタートを切ります。
知床五湖~ヒグマの生息地~
宿から30分程度で知床五湖の駐車場に着きます。
宿で会った人の話によると、駐車場周りは結構混み合うらしかったので朝一で行ったのですが、それでも駐車場は半分くらい埋まっていましたね。
北海道の端っことはいえ、ここも有名な観光地なので例年のこの時期だともっと混雑しているんでしょうね…
知床五湖は名前の通り知床湿原に点在する5つの湖のことで、湖面に知床連山や原生林が反射して映る様の雄大さで知られています。
実際に5湖全てを回るトレッキングコース(季節限定)と、高さのある遊歩道を歩いて一湖だけを眺めることのできる高架木道のコースがありますが、今回僕は高架木道のコースを選びました。
本当はトレッキングコースに行きたかったのですが、この日は午後から天気が崩れる予報で、また同じ宿に戻るのは避けたかったということもあり、渋々な感じ…
あれ、湖どこ…?って感じですが、人が多くて中々ちゃんと写真撮れなかったんです…
この写真は奇跡的に人を入れずに撮れました。
皆、観光地では自分の分が撮れたら他の人の事考えて動いてねー!!
あいにくの天気で一湖の湖面に移るのは一面の雲…笑
高架木道はこんな感じで名前の通り結構高いです。
柵の外側には木道に沿うように高電圧の流れている電線が伸びていて、ヒグマが万が一現れても安全なように対策が取られています。
自分でここに来ておいてこんなこと言うのもなんですが、熊さん達からしたら自分の住処に勝手に入ってきて踏み荒らすだけでなく、電気柵なんて危険な物を設置されている訳で、堪ったもんじゃないですよね…
あ、野生のヒグマは見かけませんでした!
ちょっと残念なような安心したような。
ちなみにトレッキングコースの方は高さの無いただの板の歩道を歩いて五湖を周る事になるので、ヒグマを見かける事も珍しくないそうです。基本的にスタッフの方が付いてくれるらしいのですが、目の前とかで遭遇したらどうしてるんでしょうか…?
もし行く予定がある方は、精神衛生的にも熊鈴を持っていくと良いんじゃないかと思います。
駐車場に戻ると、車用の駐車場は満車になっていてゲート前に渋滞ができていました。
宿の人にアドバイスを貰っておいて良かった…
知床峠を通過し、羅臼へ
知床五湖の駐車場を出ると直ぐに知床峠に繋がっており、ここを通って知床半島の反対側である羅臼へ抜けることができます。
知床五湖の時点で正直かなり曇っていて、雲も結構近かったのでもしかして…と思ったのですが、案の定知床峠は濃霧のガッスガスです。嫌だなぁ。
なんて思いながら知床峠の入り口付近に差し掛かるとその刹那…
鹿が向かって左側から飛び出してきて道路を横断!
視界は真っ白で最悪だし、スピードは出せないけど風強いし、これカーブの途中とかで出てこられたら洒落にならないな…ま、引き返すわけにもいかないんだけどね。シカたないね。シカだけに。
寒いジョークを挟みつつ、進んでいくものの頂上に近づいて行くたびにどんどん濃くなる霧と強くなる風。濃霧に包まれると5m先も見えないとよく言いますけど、正にそれ。
ざっと動画にまとめたので気になる方は見てみて下さい!
俺のバイクかっけ~
反対側はこんな感じ。目の前に広がる白銀の世界!真夏なのに!
この後もガスの中を耐え忍びながらなんとか羅臼まで走り抜けました。例によって写真がありません。うーん、ポンコツ!
ひた走る 羅臼~標津~根室
羅臼のセコマで軽い昼食を済ませて、また走り出します。
今日はこのまま根室までひた走り、最終目的地は釧路という長丁場…おちおちしてられません。
ちなみに標津~根室間は本当にひたすら走っていただけで、どこにも寄らず、何も起きずです。
強いて言えば、大の方の便意がかなり極限状態に迫っていて、『便意がやばい』という歌を歌いながら走る事で難を逃れました。標津~根室間はコンビニすら全く見当たらず、少なくとも大通り沿いにはガソリンスタンドも無かったので、初めて行く方はお気をつけて。
道中は牛さんを眺めたり休憩しながら。
走って走って走って、歌って走って…
到着ぅぅ!!
本土最東端、納沙布岬!実績解除です。
走っている最中などは正直ここが自分の家から遠く離れた所なんだって事はあまり考えてないのですが、北海道上陸とか、宗谷岬とか節目節目ではやはり思うところがありますね。
小学生の頃なんて、学校の行事でバスを使って最寄り駅に行くのに、親に持たされた財布を忘れてバスの運ちゃんにツケをお願いしたり、一人では何もできなかったのに、今では自ら定職を離れて大型バイクに跨って一人、北海道の端っこに居るんですからね。
今年で26歳。月並みな言い回しだけど、自分の思い描いた26歳はもっと大人だと思ってた。まさか独身無職住所不定で日本を旅しているとは露ほども考えていなかった。後悔は…もちろんする時もあるけど、あの時決断していなければ絶対に味わう事の無かった経験ができている。と言い聞かせる。
強がりとかでなく、今は結婚願望とか身を固めようという考えは一切無い。だからこんなことができている訳だけど。仮にこのまま独身を貫いていくとして、延々と嫌いな会社勤めを自分に強いて、なんら面白みのない人生を歩みながら老いていくなんて真っ平御免だ。それがたった一度きりの人生とか、どんなクソゲー?
出世争いから、社会のレールから外れておいて偉そうなことを言える立場ではないし、考えを強要するつもりは一切無いが、それと同時に、他人の価値観を自分に押し付けられても動じるつもりは一切無し。
いつか死ぬ時、悔いのない人生だったと思いたい。心からそう思う。
ラオウかな…?笑(伝われ)
以上、恥ずかしい自分語りでした。
納沙布岬といえば生さんま丼で有名で、今年も多くの日本一周勢が足を運んでいたみたいでした。
生のさんまってそうそう食べる機会ないのでどんな物かな?と思ったけど淡泊で非常に食べやすくて美味しかったです。連日の荒天で漁獲が無いらしく、この日は冷凍の物だったみたいですが十二分に美味でした。もし、いつかまた来ることがあればその時は生で頂きたい。
1歩進んで1歩下がる
腹ごしらえを済ませ、向かうは釧路!
と意気込んで進む事30km。ちょっと眠かったので道中のコンビニで休憩しながら、根室周りの事をツイートしておこうと文章や画像を考えていた時の事、何か忘れている事に気が付く…
…
証明書貰ってない!!!!!!!!
そう、宗谷岬に行ったときに貰っていたアレ。
前述の通り、納沙布岬は日本本土最東端なので同じように証明書を受け取ることができる。
あろうことからこの男、サンマ丼に夢中で役所に寄る事を完全に忘れていたのである!
私って、ほんとバカ…
時刻はもうじき6時。1時間少ししたら暗くなってくる時間な上、釧路は現在地からでも2時間弱かかる。
もう正直ヤケだった。だって戻るしかないんですもの。
法定速度ギリギリで飛ばしながら来た道を戻っていく。この日は既にそこそこの距離を走っていてケツも限界だったが、もはや振り返る余裕も無いのでただ走るのみ…
激闘の末、入手!!
この紙切れ一枚の為に疲労困憊の中、往復60kmを走ったんだなぁ。懐かしい。
とりあえず一安心。釧路に着く頃には真っ暗だろうけど、もうなんでもいいやー。
釧路、良い街
外灯もほとんど無い真っ暗な山道をジモティー車達に煽られながらなんとか潜り抜け、釧路着。
時刻は21時を回っており、へっとへとになりながら予約していたゲストハウスにイン。
夕飯はもちろん食べてない。
釧路は炉端焼きが有名というのは知っていたので駅周辺を少し歩きまわると丁度よさげなお店があったので崩れるようになだれ込む。
いくら丼!ゲソ揚げ!牛タン!ホタテ!サーモン!梅酒!!
優勝した。
良い感じに寄ったので珍しく散歩でもすることに。
釧路は駅から少し離れた場所はそこそこにぎわっているのだが、駅周辺は道の広さに対して人の数が全然いなかった。もちろん時間帯もあるのだろうが、例えば東京は新橋なんかはこの時間でも酔っ払いサラリーマンでごった返している。
あと駅の外観がなんかかわいそうな感じ…
駅周辺はすごく整備されていて綺麗なのに駅ビルだけはバブル期に建てられたマンションさながらの風化具合を感じる。
ともあれ、疲れ果てた後に酒を煽り、ほろ酔いで夜風に当たるにはとても良い街だったのは確かだった。
その後は大人しく宿に戻り、就寝。
部屋は2段ベッドx4の8人部屋だったのだが、自分以外に5人がいびきをかく人で、ほとんど休まらなかったのが地味に痛手だった。
おまけ
今日はかなり長い日記になってしまったが、ここまで読んでくれている人はいるのだろうか。
居なさそうだけど一応書いておくと、野付半島の事は完全に頭から抜け落ちていました。
羅臼からは根室まで行く。その事だけが頭の中にあり、完全スルー。この旅が始まって、今のところの一番の後悔は野付半島に行けなかった事。
死ぬまでには行きます…
あと、途中から書きやすかったから敬語をやめてみたけどウザくなければこのままこれで書いていこうかな。
レビュー記事とかは敬語の方が良いんだろうけど、日記まで見てくれる人は細かい事気にしないだろう、と自分に都合よく考えるのが得意な僕です。
長くなりましたがこの辺で。
ではでは!
[旅費]
★小計:10955円
宿:2275円
ガス:2141円
観光:0円
その他:6539円
▼12日目はこちら
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